あなたの会社でも始められる!SDGs3つの取り組み

SDGsへの取り組み、あなたの会社では実行できていますか?
SDGs自体の重要性は理解していても「現状取り組めていない」「取り組んだほうが良いとは思っているが行動に移せていない」こういった企業は全体のおよそ6割(※1)にのぼると言われています。
そこで今回は、SDGsについて「今すぐにできる!手を付けやすいSDGsの始め方」をご紹介いたします。

今すぐにできる!手をつけやすいSDGsの始め方

自社の事業活動をSDGsの17目標に置いてみる

SDGs取り組みを検討するため、まずは自社の事業活動が17目標のどれに関連があるか見ていきましょう。

17の目標を全て羅列するよりも「SDGsウェディングケーキモデル」と呼ばれる3層構造の図で見てみると、わかりやすくなります。この図は、SDGsの目標を「環境」「社会」「経済」の三側面に分類し、「経済」は健全な「環境」「社会」の上に成り立つことを表しています。

図:ストックホルム レジリエンス研究所WEBサイト図にりそな銀行が一部加工

例えば、製造業であれば環境へ配慮した原材料の調達や省エネ・再エネの推進・利用など環境の目標と深く関連してきます。また、人が集まっているのが企業ですから、社会(Society)にある目標は身近です。地域との協業やダイバーシティの推進など社内の人・社外の人を想像していくと、どれかに繋がるのではないでしょうか。
難しく捉えるのではなく、すぐに思い浮かべられることからでいいのです。

まずはこの図を眺め、自社の事業はどの目標に関連があるのかを考えることから始めてみてはいかがでしょうか。

エネルギーについて考える

カーボンニュートラルを目標としたCO2の削減は、大きく分けて自社事業に関連するCO2と、自社以外(サプライチェーン等取引先)でのCO2で見ていきますが、今回は最初のステップとして自社事業に関連するCO2の把握・削減についてご紹介します。

まず第一歩はCO2排出量の把握。CO2排出量の計算方法は意外とシンプルで、ガス、ガソリンや電気などエネルギーの使用量に、環境省が毎年公表しているエネルギーの種類ごとの「排出係数」を掛けて計算していきます。詳しくは「環境省 算定方法 排出係数一覧」や「環境省 報告書作成支援ツール」と調べていただくと、掛け目やCO2排出量の計算支援ツールが出てきます。まずは調べて内容をみていただき、自社で取り組むのが難しそうであれば、その際はりそな銀行へご相談ください。

削減に向けて最も取り組みやすいものはLED等への入れ替えなど節電・省エネへの取り組みです。

さらに電気使用量が大きい場合、本格的な対応を目指すのであれば、再生可能エネルギーの導入やカーボンフリー電力などへ電力プランを切り替えることなどが考えられます。こちらはランニングコストがかかるため、まずは最初に挙げた省エネの取り組みで電力使用量を抑えたうえで導入していくのがお勧めです。

抜本的にCO2を削減するためには、大きな設備の入れ替えが必要になるケースもあります。設備投資にはコストが大きくかかりますが、生産性の向上消費エネルギーの削減といったメリットがある他、日本でも補助金税制優遇制度などの整備が進みつつありますので、制度活用による財務的な恩恵を受けられる可能性があります。もし直近で取り組めない場合は、老朽化した設備を入れ替えるタイミングに省エネの観点も踏まえて選択すると良いでしょう。CO2削減のために入れ替えを急に迫られることも考えられるので、今のうちから頭の片隅に置いておきたいものです。

社内への浸透、社外への周知

SDGs17番目には「パートナーシップで目標を達成しよう」という目標が設定されており、これがSDGsウェディングケーキモデルの頂点に位置します。
同じ地球人として全世界の人々がパートナーとして協力しあい、持続可能な社会を作るという目標こそがSDGsの肝となります。
SDGsに取り組む際に大事なことは様々なステークホルダーと協力し合うこと。自社内においては取り組み内容を浸透させるため、社員一人一人に自分ごととして捉えてもらえるような周知努力は欠かせません。
また、社外に対しては自社の取り組みを周知することで新たな協力を得られる可能性もあり、賛同者・応援者の広がりと共に企業価値も向上していきます。

SDGsの取り組みに対しては、経済合理性が見いだせないという声も多く聞かれます。同時にSDGsへの取り組みは難易度が高い、何をして良いか分からないという意見もあります。
しかし、SDGsへの対応は現代の社会要請そのものであり、対応しないことで将来的に会社が不利益を被ることも考えなくてはいけません。ここまでご紹介したように、自社にあるリソースで簡単に手を付けられることも多くあるので、まずはそこから検討してみると良いのではないでしょうか。
その上で、もし対応におこまりのことがあればりそな銀行までご相談ください。

(※1)帝国データバンク SDGsに関する企業の意識調査(2021年)

SDGsについて、わかりやすく資料にまとめましたのでこちらもぜひご活用ください。

【該当するSDGs目標】

上記記事は、本文中に特別な断りがない限り、2023年12月15日時点の内容となります。
上記記事は、将来的に更新される可能性がございます。
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