キャッシュレス決済端末を切り替えたい!何からはじめればいい?

自社でキャッシュレス決済を導入していると、ふと入ったお店の端末に目が向く、という経験はありませんか? 反応が速い「オールインワン型」端末の快適さに驚くこともあれば、通信が不安定なのか、カードリーダーで決済処理にもたつくケースもあるでしょう。多様になった端末を切り替えることで、コスト削減や顧客満足度の向上ができる可能性もあります。今回は、キャッシュレス決済の切り替えで検討すべき点をご紹介します。

課題を洗い出し、コストや運用面から検討を

それとなくでも「端末を切り替えたい」と考えているなら、現状に不便や不満があるはずです。決済手数料が高い、複数の端末があってレジ周りが雑然としている、オペレーションが煩雑、クレジットカード以外の手段に対応できていない、端末が据え置き型のためテーブル会計に対応できていない……。さまざまある自社の課題を洗い出し、その解決策の1つとして切り替えを検討しましょう。

コスト面はトータルでの検討がベター

切り替えにはメリット、デメリットがあります。まずはコスト面から吟味します。

第一に、既存契約の内容のチェックが欠かせません。切り替えによって今使っている端末の返却が必要か、違約金や初期登録費用が発生するかを確かめましょう。また、導入する端末やサービスによっては月額費用がかかる場合もある一方、切り替えで決済手数料が下がるケースもあるため、トータルでのコストを考える必要があります。

運用する上でのメリット、デメリットは?

次に、現場レベルでの制約や効率化、業務負担について考えます。

ネットワーク環境

例えば据え置き型の端末では有線のみなど、ネットワーク環境によっては利用できる端末に制限があることも想定しましょう。モバイル型の場合、通信状況が悪いとお客さまにご不便をおかけする恐れもあります。実際に導入する前に通信可能か確認しておくなど、事前確認しておくと安心です。

入金サイクル

決済サービス事業者ごとに入金サイクルは違います。最近はスムーズな入金をうたうものが増えていますが、キャッシュレス決済の取扱額が大きいほど、入金サイクルの変更が資金繰りに影響しやすくなります。事前にシミュレーションを行いましょう。

POSシステムとの連動

売上管理ができるPOSシステムとキャッシュレス決済が独立していると、必要な機械操作や、会計処理の手間も増えます。連動させることでキャッシュレス化の利点を最大化しましょう。仮に連動できないと個別開発が必要な場合もあり、注意したいところです。

経理処理

経理部門の業務負荷も忘れずに考えなければなりません。入金サイクル変更への対応や、決済・入金手数料の処理が新たに生じる可能性があります。また、複数の決済サービスと個別に契約すれば、異なるフォーマットによる集計データでの売上・債権管理が求められ、事務作業は煩雑化します。さらに端末によっては売上票(カード会社控え)を郵送するものもあります。

実際の切り替えでは「空白期間」に注意

また実際に切り替えるにあたっては、そのタイミングに注意が必要です。複数の決済ブランドを利用している場合、各ブランドにより実装時期が異なったり、審査期間に差が出たりするケースがあります。そのため、一時的に一部ブランドが利用できない「空白期間」が生じる可能性に留意しましょう。

以上、具体的に検討すべきポイントは明確になったでしょうか? りそな銀行でもキャッシュレス決済サービスを提供していますので、まずはお近くの支店などにご相談ください。

キャッシュレス決済及び法人決済ツールについて、わかりやすく資料にまとめましたのでこちらもぜひご活用ください。

上記記事は、本文中に特別な断りがない限り、2023年12月8日時点の内容となります。
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