一流のビジネスマンは趣味と仕事をどう役立てているか?

多くの成功しているビジネスパーソンの共通点に、自分の趣味にもこだわりを持っていることがあげられます。
成功しているビジネスパーソンは趣味を仕事に役立てていたり、知らず知らずのうちに仕事に活かしていることも珍しくありません。
もし、趣味が見つかっていなかったり、趣味はあるけど仕事とは無関係と思っているのであれば、この記事を読み進めて趣味と仕事がどう結びついているのか参考になさってください。

1.ゴルフ

ビジネスパーソンの趣味の代名詞といえば、やはり『ゴルフ』です。
かつては「接待ゴルフ」としてゴマをするようなイメージもありましたが、現代では仕事の立場に関係なくフェアプレーで競技することが当たり前となっているので、ビジネス関係のゴルフであっても勝負の世界を楽しめるようになっています。とはいえ「紳士のスポーツ」と言われるゴルフ。他のプレーヤーを尊重し、お互いに気持ちよくプレーすることを通じて、自然とビジネスマナーとコミュニケーションスキルを身につけることもできます。
さらに、ゴルフを趣味としている人が多いという事実は、それだけ共通の話題にもしやすいということでもあります。人間関係が良好であれば仕事も進めやすくなるというもの。社内外での交流の際に共通の話題があれば話も弾みますし、一緒にプレーすれば自然と長い時間をともに過ごすことになり、一気に距離を縮められます。

競技人口が減ってきているとはいえ、年齢を問わず長く楽しめることから、これから始める方もまだまだ多いのも事実です。スポーツが苦手という人や比較的筋力のない女性でも始めやすく、上達しても奥が深いのも魅力です。ボールやクラブなど使う道具の種類も豊富で、自分に合った道具を探したり、技術的な面でスイングのフォームを試行錯誤しながら改善していく楽しみは、仕事を改善していく楽しみに共通する部分があります

2.グルメ(美食家)

おいしいものを食べることが嫌いな人はまずいないでしょう。しかし、それを趣味と呼べるレベルまで昇華させれば、ビジネスシーンにも役立ちます。
グルメの良いところは、相手に提供できることにあります。珍しい料理を出してくれるレストランや、こだわりの製法で作られている希少な洋菓子店を知っているなど、紹介したり実際に贈ったりすることで、同僚や上司はもちろん取引先にも喜んでいただけることでしょう。

また、ワインが好きでソムリエの資格を取ったとなれば、お酒を嗜む方であれば「美味しいワインを教えてほしい!」など話題の広がりから距離感が縮まることもあるでしょう。他にも日本酒やチーズやチョコレートまで、さまざまな資格がありますので、自分の好きなものをさらに追求することで、ビジネスの人間関係でも思わぬところで役に立つかもしれません。

3.アート(美術鑑賞)

アートとビジネスの関係性は現代のデジタル化やAI社会において重要視されています。絵画を見ることによって観察力が向上する、特に細部の変化に気づく能力が10%向上したというレポートもあります。絵画は、今見えている限られた情報から想像力を働かせ、作者のメッセージや時代背景を読み取ることが醍醐味の一つです。つまり、絵画を楽しむことは「少ないヒントから洞察すること」であり、デジタル化やAI時代にあっても、人間にしかできない重要な能力を養うことのできる趣味だといえるでしょう。

また、大学評価機関のクアクアレリ・シモンズ(QS)社が毎年実施している世界大学ランキングの「アート・デザイン分野」で2015年より7年連続世界一位となっているイギリスの大学「ロイヤルカレッジオブアート」では、企業の幹部トレーニング事業を展開しており、名だたるグローバル企業の幹部候補たちが送り込まれています。
この理由は、過去の事例にもとづく科学的な視点(パターンやフレームワークに当てはめること)では、現代人が抱える問題の解決には至らないケースが多くなってきている、という考えがベースになっています。例えば、従来の考え方では購入者が極端に少ない商品、逆に解決のために莫大なコストがかかってしまうサービス、つまり儲からない分野では必然的に改善の検討から除外されてしまっています。さらに、科学的な視点で導き出した正解は、結局のところ全員が同じ結論に辿り着くため差別化が図れません。
アートに似た文脈でデザインが使われることがありますが、両者の決定的な違いは「デザイン思考」=課題の解決であり、「アート思考」=課題の創造、つまり本当に望んでいることを探求することことです。課題に対する解決策がコモディティ化した現代に必要なものは、まだ言語化や表面化されていない本当に望んでいることを見つめ、新たな課題を生み出すアートの視点だと言えるでしょう。

追求することでビジネスに活きる

代表的なものを紹介しましたが、自分の「好き」を追求していけば、どんな形であれ仕事にも良い影響が出てきます。自分の好きなことでリフレッシュしたり没頭したりできるからこそ、あらためて仕事にも本気で臨むことができるというもの。
さらにそこから一歩進めば、仕事と趣味がお互いに高め合っていけるような好循環を生み出せる関係になり、新たな発見や大きな成長を実感することもできるでしょう。

上記記事は、本文中に特別な断りがない限り、2022年4月4日時点の内容となります。
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