中小企業においては人材の確保に苦労するとの声がよく聞かれます。ある調査(※)では、中小企業が重視する課題の第1位が「人材の確保や育成」であることも分かっていますが、昨今の求人難はさらに激しさを増しており、大きな経営課題となっています。少子高齢化の影響もあり人材不足は今後も続くと見られ、業務を効率化して生産性を向上することは喫緊の課題です。
経理業務の効率化で人材不足に対応を
経理業務はビジネスには当然欠かせない業務な上、会計や財務の専門知識が求められます。一方で近年は自動化やデジタル化の進展が著しく、ルーティン業務が効率化されつつあります。経理業務においても業務効率化を行うことで、人材不足対策ができるのではないでしょうか。
アウトソーシングや経理システムの導入
効率化の方法でよく取り上げられるのが業務委託(アウトソーシング)や経理システムの導入です。
企業の人材がより戦略的な業務に集中できるよう、経理業務をアウトソーシングすることが増えており、同時にアウトソーシングパートナーの選択肢も豊富になってきました。また、経理システムは会計ソフトや請求書発行ソフト、給与計算ソフトなど多岐に渡り、システムを導入することで正確性が向上し、より効率化が進められます。
しかし、いずれの方法も導入までには大きな予算と長い期間がかかることもあるため、二の足を踏む経営者も多いのではないでしょうか。
ワークフローの見直し
比較的取り組みやすいのはワークフローの見直しです。
紙で行っていることをデジタルで行うことがワークフロー効率化の第一歩。仕訳・帳簿入力・請求書処理など紙へ書いているものをデジタルで一元管理する、印鑑などを使った承認フローを電子承認にするなど、一部でもデジタル化することによってかなりの効率化が期待できます。
経費処理をカード払いに変更
経費処理をカード払いに変えることも効果的です。従業員の立替や事前の仮払い(前渡し)が不要になるだけでなく、経費の計上漏れ防止やペーパーレスも実現。経費精算業務が大幅に改善し、その分の時間を本来の業務に充てられるようになります。
クレジットカード・デビットカードの導入による効果
クレジットカードとデビットカードの差異としては、クレジットカードは後払い、デビットカードは即時払いという特徴が挙げられます。使い分けることで支払いタイミングをコントロールできるため、資金効率の向上に効果的です。また、両者共通で下記のような効果を見込めます。
(1)ワークフローの低減
- 煩雑な申請・立替・仮払い・精算・銀行振込などの手間がなくなる
- 利用限度額も柔軟に変更できるため、出張時の多額な立替・精算が発生しない
- 利用明細はWeb上で確認可能。手入力によるミスや漏れが減り、仕訳に便利
- 海外で利用可能なカードも多く、急いで現金や両替などを準備する必要がない
- バーチャルカードを使用した場合、カードの紛失・盗難・不正持ち出しなどのリスクを低減でき、管理しやすい
(2)経費削減
- 紙での申請などがなくなることで、ペーパーレスに寄与
- カード払いに切り替えることで振込手数料のコスト削減
(3)資金効率アップ
- クレジットカードによるポイント還元/デビットカードによるキャッシュバック
- クレジットカードによる後払い、デビットカードによる即時払いで、支払いタイミングをコントロール
りそなカード、りそなビジネスデビットカードの具体的なメリットについては各ページでご確認ください。
クレジットカード・デビットカードを導入することで経理業務が減り、人的コストの低減が見込めます。また、各部門の作業負荷を軽くし、ミスが起きにくい状況にもできることから従業員の負担を減らすことにも繋がります。ぜひこの機会にご利用ください。
(※)株式会社野村総合研究所 パブリックマネジメントレビュー2021年6月号 「中小企業経営者が重視する経営課題と地域内外での連携による中小企業支援機関の支援力向上」
法人決済ツールについて、わかりやすく資料にまとめましたのでこちらもぜひご活用ください。